医療系の仕事をしています。生命の尊さ、美しさがどのようなメカニズムで生じるのかに興味があります。科学の方法論を用いて、このような問いに応えたい、私はこう思って医学生物学の基礎研究のトレーニングを受けてきました。生命を科学的手法を用いて理解を試みる上で、genomeを始めとした種々の大量データの処理が必要不可欠であることを痛感しました。また、生命科学が物理学、数学、統計学、有機化学などの種々の学問と深い関わりを持つことを実感しました。そのため、このブログは広範囲の学問領域に関しての記事を載せています。日々の学習内容を文書に書き残し、それを読み返すことによって、体系化された知識を身に付けることを目標としています。どうぞよろしくお願いします。
積率 : Moment
% moment1.tex
\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
$X$の原点まわり$r$次のモーメントmoment(積率) : $\mu _ r $を以下のように定義する。
\begin{eqnarray}
\mu _ r = E (X ^r )
\end{eqnarray}
同様に、平均値まわりの$r$次のモーメント : $\mu' _r $も以下のように定義される。
\begin{eqnarray}
\mu' _ r = E (X - \mu )^r
\end{eqnarray}
以下のようにして、$X$の$r$次の標準化モーメント $\alpha _r$も定義されている。
\begin{eqnarray}
\alpha _ r = E \{(X - \mu )/ \sigma\}^r
\end{eqnarray}
モーメントの特殊な例として、期待値は$\mu _1$, 分散は$\mu' _ 2$, 歪度skewnessは$\alpha _3$, 尖度kurtosisは$\alpha _4$と定義されていることがわかる。
\begin{eqnarray}
\mu _ 1 = E (X) \\
\mu' _ 2 = V(X)
\end{eqnarray}
\\
【参考文献】 \\
東京大学教養部統計学教室(1991) 『統計学入門』 東京大学出版 99 - 104pp.