Arduinoとはいったいどのようなものであろうか。Arduinoの定義として、Arduinoボード全体に関わるものと、マイコンボードそのものの二つが混在しているように思う。ここでそれらを紹介する。
システムとしての定義
・フィジカルコンピューティングのためのオープンソースプラットフォーム(※1)
・AVRマイコン、入出力ポートを備えた基板、C++風のArduino言語とそれの統合開発環境から構成されるシステム(※2)
・Arduino is an open-source electronics prototyping platform based on flexible, easy-to-use hardware and software. It's intended for artists, designers, hobbyists and anyone interested in creating interactive objects or environments.(※3)
ハードウェアとしての定義
・AtmelのAVRマイコンを利用した開発キットのひとつ(※4)
Arduinoを動作させるには、Atmel社のAVRマイコンチップがあるだけでは不十分で、それが適切に基盤に設置され、周辺のI/Oも付属され、さらには開発環境としてのIDEが提供されなくてはならない。そして、これらのすべてがオープンソースとして提供されている。そういうわけで、システムとしてArduinoを定義した方が、自然に感じる。それにArduino公式ホームページ(※3)でもそのように言っているので、Arduinoボードに関わるすべての環境をArduinoと言っても良さそうである。
【参考文献】
1.Massimo Banzi (著), 船田 巧 (翻訳)『Arduinoをはじめよう 第2版』2012
2.Arduino - Wikipedia (http://ja.wikipedia.org/wiki/Arduino)
3.Arduino公式ホームページ(http://www.arduino.cc/)
4.高橋隆雄『たのしい電子工作 Arduinoで電子工作をはじめよう』秀和システム 2013