今回の勉強では三胚葉動物亜界は旧口動物下界と新口動物下界に分けられ、前者には全動物界の80%もの動物(線形動物、袋形動物、環形動物、軟体動物、節足動物)が含まれるということです。一方、新口動物下界には棘皮動物と脊索動物が含まれます。棘皮動物には
、ヒトデ類やウニ類が含まれています。ヒトデやウニが案外、私たち脊索動物門に近いというのは驚きを覚えました。
【参考文献】
井出利憲「分子生物学講義中継 生物の多様性と進化の驚異」羊土社 2010 32pp
医療系の仕事をしています。生命の尊さ、美しさがどのようなメカニズムで生じるのかに興味があります。科学の方法論を用いて、このような問いに応えたい、私はこう思って医学生物学の基礎研究のトレーニングを受けてきました。生命を科学的手法を用いて理解を試みる上で、genomeを始めとした種々の大量データの処理が必要不可欠であることを痛感しました。また、生命科学が物理学、数学、統計学、有機化学などの種々の学問と深い関わりを持つことを実感しました。そのため、このブログは広範囲の学問領域に関しての記事を載せています。日々の学習内容を文書に書き残し、それを読み返すことによって、体系化された知識を身に付けることを目標としています。どうぞよろしくお願いします。
ネット上の様々な有用情報を頼りにして、buildrootとLinuxカーネルのソースコードから、usbブート可能なLinuxをビルドし、usbにgrubとともにインストールすることができました。一連の行程を備忘録として残しておきます。
USBから起動できる最小構成のLinuxをビルド。
<参考Web site>
<(0)開発環境>
Vine Linux 5.1 on Let's note CF-T7
ユーザー名:kappa
※今回作成するMinuxというネーミングはhttp://plaza.rakuten.co.jp/slothstyle/diary/201105150000/のブログのものです。すばらしい内容で大部分を参考にさせていただきましたので、敬意を込めてそのままの名前を使用させていただきます。
<(1)ルートファイルシステムの作成>
Buildrootというソフトウェアを利用/buildrootとはルートファイルシステムを作成するためのtoolchan。uClibcやbusyboxをはじめとする様々なプログラムをビルドするためのMakefileやpatchで構成されている。
###Buildroot(buildroot-2011.02.tar.gz)をダウンロードする。
$ pwd
/home/kappa
$ mkdir minux
$ cd ./minux
$ wget http://buildroot.uclibc.org/downloads/buildroot-2011.02.tar.gz
$ tar -zxvf buildroot-2011.02.tar.gz
###Buildrootのソースコードダウンロード先ディレクトリを作成。Buildrootの設定でダウンロード先を指定することで、ダウンロードファイルを一箇所にまとめて共通化が可能。
$ pwd
/home/kappa/minux
$ mkdir buildroot-dl
###ビルドディレクトリを作成。 "minux" を親ディレクトリとし、Buildroot用に "br" という子ディレクトリを作成。
$ pwd
/home/kappa/minux
$ mkdir br
###"allnoconfig" でBuildrootの設定を初期化します。
$ pwd
/home/kappa/minux
$ make -C /home/kappa/buildroot-2011.02 O=/home/kappa/br allnoconfig
###Buildrootの設定
$ cd ./br
$ make menuconfig
以下のようにオプションを設定。
(a)
Build options -> Download dirの
"$(TOPDIR)/dl"
を
"/home/admin/minux/buildroot-dl"
に変更。
(b)
BusyBoxをビルドするように設定。
Package Selection for the target -> BusyBox /// ON
(c)
ルートファイルシステムのイメージファイルをcpio形式に指定。
Target filesystem options -> cpio root filesystem /// ON
exitした後、ビルドする。
(1時間ほどかかりました。自分の環境 core 2 duo, 1.20GHz。ファイルダウンロードが行われるため、インターネット接続は必須です。)
$ make all
### fakeroot_1.9.5..tar.gzがダウンロードできないことが理由でインストールが止まるので、該当ファイルをダウンロードし適切な位置に配置
$ mv fakeroot_1.9.5.tar.gz /home/kappa/minux/buildroot-dl/
$ make all
ビルドに成功すると、/br/images/rootfs.cpio" というファイルが作成されます。これがcpio形式でアーカイブされたルートファイルシステムのイメージファイルになる。
###ルートファイルシステム(rootfs.cpio)を圧縮し、/home/kappa/minuxにinitrdという名前でコピーしておく。
$ gzip /home/kappa/minux/br/images/rootfs.cpio
$ cp /home/kappa/minux/br/images/rootfs.cpio.gz /home/kappa/minux/initrd
<(2)最小構成でkernelをビルド>
続いてUSBブートするための最小構成のカーネルをビルドする。
###linux-2.6.37.2のソースコードをダウンロードしてビルドした。
$ pwd
/home/kappa/minux/
$ wget http://www.kernel.org/pub/linux/kernel/v2.6//linux-2.6.37.2.tar.bz2
$ tar jxf linux-2.6.37.2.tar.bz2
$ mkdir kernel
###allnoconfigで設定を初期化を行う。
$ make -C ./linux-2.6.37.2 O=/home/kappa/minux/kernel allnoconfig
$ cd kernel
$ make menuconfig
###以下のオプションを有効化する。モジュール化はせず、カーネルに組み込む。(モジュールはallnoconfigで無効になっている。)
・General setup -> Initial RAM filesystem and RAM disk (initramfs/initrd) support /// ON
!!圧縮ファイルの展開関連のオプションも自動的に有効化される。!!
・Executable file formats / Emulations
-> Kernel support for ELF binaries /// ON
-> Write ELF core dumps with partial segments /// ON (auto)
###ビルドします。"bzImage"が生成されれば成功。
$ make bzImage
...
Setup is 14008 bytes (padded to 14336 bytes).
System is 770 kB
CRC 5b2917a6
Kernel: arch/x86/boot/bzImage is ready (#1)
のように表示が出れば成功。
<(3)USBメモリ(/dev/sdb)へのMinimal Linux の導入>
###まずはusbをフォーマット
$ su
# fdisk /dev/sdb
p (パーティション内容の表示)
d (パーティションの削除)
n (パーティションの作成. デフォルトで/dev/sdb1というパーティションが生成する。)
###usbの/dev/sdb1をext3でフォーマット
# mkfs.ext3 /dev/sdb1
###usbをアマウントして再度場所を変えて(/mnt/usb)マウント(わかりやすくするためである)
# umont /dev/sdb1
# mount /dev/sdb1 /mnt/usb
###grubをインストールする。
# mkdir /mnt/usb/grub
# cp /boot/grub/stage* /boot/grub/e2fs_stage1_5 /mnt/usb/grub/
# umount /mnt/usb
###/dev/sdb1にMBR(master boot record)をインストールする。MBRはブート処理専用としてデバイス上に各区帆された512byteの非表示領域である。MBRのインストールには、GRUB関連の処理を行うシンプルなコマンドシェル、GRUBシェルを使用する。
# grub
grub> device (hd0) /dev/sdb
grub> root (hd0, 0)
grub> setup (hd0)
grub> quit
###usbの/dev/sdb1にビルドしたルートシステム(/home/kappa/minux/initrd)とカーネルイメージ(/home/kappa/minux/kernel/arch/i386/boot/bzImage)を/dev/sdb1のルート(/mnt/usbにマウントした状態では、ビルド環境のマシーンから見ると/mnt/usb/がルートディレクトリ)にコピーしていく。
# mount /dev/sdb1 on /mnt/usb
# cp /home/kappa/minux/initrd /mnt/usb/
# cp /home/kappa/minux/kernel/arch/i386/boot/bzImage /mnt/usb/
###grubの設定ファイルに、/dev/sdb1の構成を書き込む。 bzImage及び、initrdが/dev/sdb1のルートディレクトリにおいてあるだけのので、素直にその旨を記述する。
# vim /boot/grub/menu.lst
////////////////////////////////////
title Minimal Linux
kernel /bzImage root=/dev/sdb
initrd /initrd
////////////////////////////////////
<(4)おわり>
再起起動すれば、BIOSの設定がUSB起動になっていれば、CUIでLinuxが起動する。
"root" ユーザーでログイン可能。
パスワードは未設定である。
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